HSPのせいで、人に頼まれると断れず、心身ともに疲れてしまう。
「でも断って嫌われたらどうしよう」「やっぱり引き受けるべきだったかな」
あとからじわじわと罪悪感に苛まれること、ありませんか?
HSPさんの中には、こんな風に「断れない悩み」を抱えている方が少なくありません。
本記事では、HSP気質の私が実践して効果のあった「優しく断る2つの方法」をご紹介し
ます。
自分を大切にしながら、人との関係を保つヒントになれば幸いです🌿
HSPが断ることが苦手な5つの理由

そもそも、HSPはなぜ断ることが苦手なのでしょうか?
私の実体験も交えながら、5つの理由を解説していきます。
HSPが断ることが苦手な理由①:自己肯定感の低さ
心のどこかで「自分の都合を優先するなんて」と自分の価値を下げてしまうような考えをしてしまいがちです。
ですが、これはあなたが相手を思いやれるからこそできる、実はとても暖かい考え方なんです。
HSPが断ることが苦手な理由②:共感力が高すぎる
「相手が困っているなら助けてあげたい…!」と考えたり、
「断ったらどう思うかな…」と、相手の奥底の気持ちまで考えてしまい、
その感情に飲み込まれてしまったことはありませんか?
HSP特有の共感力の高さと思考力の深さが、時々悪い方向に向いてしまうこともあります。
ですがそれは、それだけあなたが思慮深い方だということなんです。
HSPが断ることが苦手な理由③:断ったあとの罪悪感・後悔がしんどい
断ることは一時的にスッキリするかもしれませんが、
その後、「やっぱりあの人困ってるかも…」とぐるぐると考え続けてしまう傾向もあります。
それがしんどいと分かっているから、「もう始めから断らず引き受けよう」という考え方になってしまうんです。
HSPが断ることが苦手な理由④:「嫌われたくない」気持ちが強い
対人関係での“安全”や“平和”を意識するあまり、自分を押し殺してしまうこともあります。
その「いい人ぶっている自分」に時々腹が立つこともあるかもしれません。
でもそれは、あなたが人間関係を大切に丁寧に扱っている証拠なんです。
HSPが断ることが苦手な理由⑤:自己犠牲を“やさしさ”と勘違いしてしまう
「自分が我慢すればうまくいく」と思い込み、“優しさの方向”がずれてしまっている場合もあります。
自分を大切にしてこそ、他人へ本当の優しさを渡すことが出来るので、
ご自身も大切にしてあげてくださいね。
HSPが頼まれごとをやさしく断る3つの方法

ここまでHSPが頼まれごとを断れない理由についてお話してきました。
ここからは、そんなHSPでもやさしく断ることのできる2つの方法についてお話していきます。
HSPがやさしく断る方法①:即答せず、保留する勇気を持つ
共感力や洞察力の高さ故、「すぐに助けないと!」という気持ちになってしまい、
返答も即答してしまうことはありませんか?
でも、一度返答を保留にすることで、自分が「今受け入れられる状況か」を考える時間が取れるため、
保留にする勇気を持ってみましょう。
保留にする=断っている、と思われるんじゃないかと不安になることもありますよね。
でも、実は「即答せず考える時間を取ること」は、自分と相手を大切にする立派な配慮です。
私が実際に使っていた言葉はこのようなものです。
〈職場の場合〉
「かしこまりました。いつまでにお返事すれば良いでしょうか?」
「あ、そうなんですね。今〇〇(具体的な内容)をしているところなので、
後ほどお伺いしてもよろしいでしょうか?」
〈プライベートなど〉
「誘ってくれてありがとう。せっかくのお誘いなんだけど、
今回は少し見送らせてもらっても良いかな?」
こんな風に、初めに相手の言葉を受け入れる言葉を使うと、
相手へ嫌な思いをさせず、返答を保留することができますよ。
HSPがやさしく断る方法②:断る代わりに代案を出す
断ってばかりだと、また罪悪感を抱えてしまいそう…
そんな時は「今は厳しいけど、後でなら大丈夫」という意思を相手に見せましょう。
こうすることで、相手への歩み寄りの姿勢も示せますし、自分のペースで用事を終わらせることもできます。
実際に私はこんな風に伝えています。(仕事とプライベートどちらでも両立OK):
「ご相談ありがとうございます。
ただ、今は少し厳しいので、〇〇分後(もしくは具体的な日時)などいかがでしょうか?」
こうすることで、自己犠牲的なやさしさではなく、自分も大切にしつつ、
相手へも優しさを提供できる人になれますよ。
嫌われるのが怖いHSPさんへ:断っても大丈夫な理由
一番怖いのは、やっぱり「嫌われること」。
でも、こう考えてみてください。
“断っただけで関係が壊れるような相手”なら、それまでの人。
人間関係は「持ちつ持たれつ」。
一方的な依存や期待に応え続ける必要なんてないんです。
だから、安心して、自分を守る選択に胸を張っていいんです◎
最後に断れないHSPさんに伝えたいこと:まずは自分を大切に

無理に頼まれごとを引き受けて、
自分をすり減らしてしまうのはHSPさんにとってとてもつらいこと。
今回ご紹介した2つの方法を試すことで、
少しずつ自分のペースを取り戻すことができるはずです。
自分を大切にすることは、相手を大切にすることにもつながります。
「ちゃんと断っていいんだ」と、今日から少しずつ実感していきましょう🌿
コメント